いよいよ中国の旧正月(春節)です。
ご存知のように、旧正月は中国旧暦(農暦・陰暦)で決まっているため、毎年日付が違ってきます。
2017年は1月28日(大晦日は1月27日)
2016年は2月8日(大晦日は2月7日)
2015年は2月19日(大晦日は2月18日)
2014年は1月31日(大晦日は1月30日)
2013年は2月10日(大晦日は2月9日)
2012年は1月22日(大晦日は1月21日)
2011年は2月3日(大晦日は2月2日)
※大晦日は中国語で「除夕」(チューシー・chu2xi1)と呼ぶ
※正月1日は「大年初一」,2日は「大年初二」と呼ぶ
そもそもなんで「除夕」というの?
遠い昔に「夕」という怪獣が、冬で食料がない故に村にやってきて、食料をとったりものを壊したりします。
※イメージだと↓
もしくは
「夕」には弱点があります。赤いものが苦手のと、パン!パン!という爆発音が苦手らしいです。
そこで、村人が被害を避けるために、ドアや窓に赤い紙を貼り付け、爆竹を放したりすることによって、「夕」がやってくるのを防ぐ。「夕」を除する意味で「除夕」と呼ばれています。ざっくり言うとこんな感じです。
正月で何があるの?何をするの?
1、春晚
大晦日の夜に、「春节联欢晚会」(略して「春晚」)があり、家族みんな揃って「春晚」を見ながら美味しいものを食べたり、飲んだりします。
「春晚」とは日本の「紅白歌合戦」のようなもので、毎年一度盛大に盛り上がります。近年、春晚の質が落ちつつあると評論されてはいますが、でも結局は大晦日の夜にこれを見るのが、一種の文化・習慣になっているので、視聴率40%超えで半端ないです。
2、年夜饭
大晦日に美味しいものを食べる!それに決まっていますが、だいたい用意するメニューも決まっています。
魚→余と同音なので、新年で金が余るように
餃子→侥幸(運が良い)の侥と同音なので、新年の気運を祈る
麺→長寿の意味する食べ物
元宵→団欒を意味するもの
3、飾るもの
一般的には「对联」と「福」を貼ります。
真ん中の「福」字が逆さまになっていますが、逆さまを中国語でいると「倒」、到着の「到」と同音なので、福が到着する、福が来ると期待を込めて逆さまにしているわけです。
4、爆竹
特に大晦日の夜にみんな爆竹を放ちます。僕の実家は東北の遼寧省です。実家では窓を閉めていてもテレビの音が聞こえなくなるぐらい爆竹音がうるさいのです。
うるさいだけではなく、とても危険なものもたくさんある。おっとが響く方が縁起がよいと言われているので、もはや爆弾じゃねーかと思うぐらいのものも出てきたりしています。
ダイナマイト?!・・・
動画もありますよ
いつまで休む?
基本は1週間の大晦日から正月初五前後です。
でも、旧暦の12月23日は中国の小年(イメージだと日本の正月前のクリスマス)、それ以降はみんなが正月モードに入りますね。
また年明けの正月15日は中国伝統の元宵节(団らんの団子を食べる日)なので、正月モードにはだいたい旧暦の12月23日〜正月15日までの3週間です。
今はだいぶ短くなりましたが、子供の頃に、正月15日までは街のスーパーとか、レストランとかもやらなかった記憶もあります。
まさに休む正月ですね。親戚みんな集まって、テレビをみたり、トランプ・麻雀をやったり、徹夜で飲んだり、休みと言ってもやることいっぱいです。
いかがでしたでしょうか。日本の正月と比べると、中国の旧正月はだいぶ賑やかでしょう。
一つ言えるのは、中国の旧正月の時期に中国旅行を控えた方がいいですね。爆竹も危険だし、どこへ行っても人少なくやっている店も少ないからです。
でもご友人宅を訪問とはぜんぜんありと思います。中国の正月の雰囲気を一度経験してみてもいいですよ。
コメント