今回は中国のApp Storeにしか乗っていない中国製アプリをダウンロードする方法をご紹介します。
この題目について、これまで何回か記事化してきましたが、時代の流れによってやり方も変わってきましたので、改めて内容を刷新してご紹介します。
合わせてタイトルも【2023年版】に更新しました。
Apple IDの考え方と活用方法について
過去の記事では、中国のAppleサイトから、Apple IDを作成する方法をご紹介しましたが、最近では申請時に必要な項目が変わったり、内容のチャックが厳しかったりなっていますので、その方法での申請は難しくなりました。
しかし、中国のアプリをダウンロードするのに、中国のApple IDが必要ですので、そこで新たな方法として取り上げられているのは、Apple IDの「国または地域名」の変更という方法です。
いつものApple IDを使うか、それとも新しいIDが良いか
ではそこで判断が必要になってくるのが、「国または地域名」の変更を
A:「いつものApple IDを使ってやる」かそれとも
B:「新しいApple IDを使ってやる」かになります。
個人的には、Bの「新しいApple IDを使ってやる」ほうがおすすめです。
理由は、Aの「いつものApple ID」を使って「国または地域名」を変更すると、サブスクリプション(定期購入)しているコンテンツや、現状残ったクレジットが消えるからです。この旨はAppleの公式サイトでも記載されています。また、過去にダウンロードしたアプリの履歴も消えますので、困る方も多いはずです。
ではBの「新しいApple IDを使ってやる」のに、どんなものが必要かというと、メールアドレスさえあれば申請が可能になりますので、普通の日本のApple IDを申請するのと同じ流れでできます。日本のAppleIDを作成後、「国または地域名」の変更をやれば良いのです。
本記事では、すでにお持ちの日本のAppleIDから、「国または地域名」への切り替え方法をご紹介いたします。
動画も用意しました
記事の本編に入る前にご案内として、本記事とほぼ同じ内容になりますが、以下の動画を作成しましたので、動画が良い方は以下をご参考ください。
日本のApple IDから「国または地域名」を中国に切り替える方法
では、ここからは、実際の切り替え方法を画面をお見せしながらご紹介します。
まずは、App Storeを開き、右上の人のアイコンを選択します。
次に、自分のアカウントの画面が表示されますので、ご自分のアカウント名部分を選択します。↓
次のページでは、アカウントの情報が表示されますが、下の画面の矢印を指している「国または地域名」を選択します。
次の画面では、「国または地域を変更」を選択します。
基本、どの国へ切り替えても、手順は同じですが、今回は中国へ切り替える方法をご紹介しますので、国一覧のページで、一番下へスクロールしてください。
一番下にある「中国本土」を選択します。
次に、利用規約の同意が求められますので、「同意する」を選択します。
右上にも「同意する」がありますので、次の画面に切り替わらない場合、右上も選択します。
次の画面では、選択した国の関連情報の記入が求められます。中国の場合、お支払い方法はいくつか記載されていますが、矢印を指している「无」(意味は「なし」)も選ぶことができますので、そこを選択します。ちなみに、他を選択する場合は、選択した支払い手段の情報の記入が求められますので、少し面倒です。
「无」を選んだあと、便宜上ですが、いったん右上の「次へ」を押してみてください。
これは少しでも時間を短縮するコツと言えるでしょうか。
もちろん、押さなくて、そのまま画面の下へスクロールしても問題ありませんが、「次へ」を押すことで、このページの必須項目が赤文字で表示されますので、必須項目だけ記入すればよくなります。
では「次へ」を押したら、画面を下にスクロールすると、以下のように必須項目が赤文字で表示されます。
では記入していきましょう。まずは下の画面をご覧ください。
したら、下のアカウント画面に戻りますので、右上の「完了」をクリックすると、中国のApp Storeへ切り替えられます。
下の画面をご覧いただくように、中国のapp storeへ切り替えられました。
試しに、日本でダウンロードできないアプリ「bilibili」(ビリビリ動画)を検索してみると、
ヒットしました!ここまできたら成功ですね。
中国用のApple ID→日本用のApple IDへ戻す方法
では、上記のように、中国用のApple IDを作って、ログインして、中国のアプリをダウンロードできるようになりました。
しかし、いつまでも中国用のApple IDを使うわけにはいきません。
なぜなら、中国用のApple IDのままだと、日本のアプリ、海外のアプリのダウンロードや更新ができなくなるからです。
↑これがとても都合が悪く、ある意味本末転倒ですね。
なので、以下の2つのApple IDの間で、切り替えが必要になります。
A:いつも使っている日本のApple ID
B:中国アプリ用のApple ID
普段はAを使う
↓
中国アプリをDLしたい時だけ、Bに切り替えて
↓
DL出来たら、Aに切り戻す
という操作が必要になります。
ここでは、たまに使う「B」から普段使いの「A」に切り戻す方法もご紹介します。
とても簡単にできます。
まずAppStoreを開いて、右上の人アイコンを選びます。
(この時はまだ、中国語のAppStoreになっているはずです)
次に、中国語の画面になりますが、「帐户」(アカウントページ)が表示されます。
このページを、一番下にスクロールしてください。
一番下には、「退出登録」があるはずですので、これが「ログアウト」の意味です。
ここで「退出登録」を選択して、ログアウトします。
したら、またこのページの一番上にスクロールして、Apple IDと密码(意味は「パスワード」)のところに、普段用の日本のApple IDとパスワードを入力して、「登録」(意味は「ログイン」)を押します。
したら、また、いつものApple IDで、いつもの日本のAppStoreに戻ります。
ぜひ、この「切り替える」やり方を、覚えていただければとおもます。
【2つのApple ID利用する場合】中国Apple IDログイン時の流れと注意点
この部分では、2つのApple IDを持って、一つは日本apple store用、一つは中国apple store用の場合、日本から中国へログインし直す(アカウント切り替え)の流れと注意点をご紹介します。
すべての人に当てはまるとは限りません、このケースに遭遇したらの参考としてご紹介します。
以下は、日本のAppleIDをサインアウトして、中国のApple IDをログインし直した画面です。
そこで、何もなく、ログインできれば良いのですが、人によっては、セキュリテイ認証画面が表示される場合があります。(最近自分自身は毎回表示されていました)
その時に、注意点としては、電話番号を認証しない、ことです。
認証すると、中国の電話番号にSMSが飛んでいきますので、適当な電話番号だとまずいです。
なので、以下の画面が表示されたら、一番下の「その他オプション」を選んでください。
そこで、アカウント保護のために認証のアップグレードを!と表示されますが、「アップグレードをしない」を選びます。
次の画面で、(まだ粘られますが)電話番号の認証が推奨されますが、一番下の「中国に住む中国市民ではない」を選びます。
すると、以下の画面で、地域変更が推奨されますが、それも無視してください。「番号なしで続行」を選択してください。
これで、中国のApple IDが無事ログインできると思います。次の画面では、中国のApp StoreのTOP画面が、中国語で表示されるはずです。
最後に、おすすめの使い方
最後になりますが、個人的にオススメの使い方としては、2つのApple IDを用意して、
一つは、いつも使っているApple IDで支払い情報とか、登録されている正式なIDとして利用。
二つ目は、フリーアドレスで申請するApple IDで、支払い情報を登録せずに、国切り替えようIDとして利用。
という使い方のほうが、使いやすいと思います。
これは、一つのAppleIDを国を切り替える手間より、2つのApple IDを切り替える手間のほうが少ないからです。
ご参考頂ければ幸いです。では今回はここまで。
コメント
ここに書いてある通りに新規AppleIDを作成しましたが帐户不在此店面という表示が出てきてダウンロードできません。どうしたらよいですか?
少し調べてみましたが、帐户不在此店面と表示されているのは、apple id の国地域の切り替えができていないのが原因のようです。新規でapple idを作成された場合は、作成後に再度国地域の切り替えを実施するうえで、再度ためしてみてください。
中国に変えることはできたのですが、日本に戻れなくなりました。
地域のとこを押しても日本が見当たりません
なにか対処法などありますか?
返信おそくなりすみません!戻す方法をこちらの記事に追記しましたので、ご参考いただければと思います。http://seechina365.com/how-to-download-china-app-2020/#toc4
またご不明な点がありましたら、ご連絡ください。
vpnっていりますかね
VPNは、利用したいアプリによって、使うか使わないかが変わってきます。
例えば、動画アプリの場合、大体地域制限が入りますので、動画アプリ利用の際にはVPNしたほうが閲覧できるコンテンツが多くなります。逆にSNS系(weibo)はVPNなくてもそのまま利用できると思います。
日本に戻す時、住所や名前は前の情報通りにしないとダメなんですか??
日本に戻すときの住所や名前は、「前の情報通り」というルールはないかと思います。例えば引っ越しなど、住所が変わるケースもありますので、一致しないといけないというルールはないと思います。