「酸菜(さんさい)」は中国の東北地方に伝統的な食べ物で、秋の10月末ぐらいになると、街に白菜が大量に出回り、人々はたくさんかって自宅で酸菜作りを始める。その風景は1980年代自分が子供の頃から毎年見てきました。
そしていま、まさに年一度の酸菜作りの季節になりました。
そもそも酸菜とは何か?
酸菜は、中国東北の伝統的な食べ物で、白菜を発酵させ、酸っぱくなったら食べごろ、という漬物の一種です。
ただうまくコントロールしないとただ臭くなるだけなので、子供の頃におばあちゃんが毎日入念にチェックしていた記憶があり、酸菜作りはなかなか手間のかかる作業でもあります。※韓国のキムチ作りと若干似ているように思います。
作る工程は正直覚えていませんが、毎年のちょうど今頃、白菜収穫の季節になりますので、街に白菜が大量に出回るのです。
人たちは大量に買って帰って、用意した「酸菜缸」(大きい水がめのようなもの)に詰め込みます。
※一度煮たりしたかもしれません。
コツとしては、空気が入らないように好きなく詰めること(らしい)。しばらくしたら、白菜がしんなりして、発酵されていき、こんな状態になったら食べごろです。
大体10月末〜11月初旬にかけて作って、12月〜2月にかけて食べます。酸っぱくなるので、キムチやたくあんみたいに、保存期間が長いです。
どんな料理がある?
結構、いろんな食べ方があります。
まずはお鍋に入れる。(子供の頃、寒い冬にはこれしかないと思った!)
春雨炒め、ちょっと酸っぱくなったら炒めると酸っぱさが飛ぶのですごく美味しい。
豚肉、牛肉炒め。
酸菜スープ
排骨酸菜
焼き酸菜!
酸菜餃子
酸菜肉まん
思いつくのはこれぐらいですが、もっとあったような気がします。
子供の頃は、家は貧乏だったので、安い白菜を買って酸菜を作って毎日食べてた記憶があります。
いまの時代になっても、酸菜の人気は衰えない。日本に来てからも、たまに中華物産店で買って家で料理作っています。
東北料理を食べるときに酸菜のメニューがあったら、ぜひ食べてみてください。
※たまに、日本人の味覚を配慮し、酸っぱさが足りないものがあります(笑)
今回はここまで。
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