今回は中国の貴州省に、かなり強烈な食べ物があります。
その名は「牛瘪」、中国語のピンインだと「niu2bie1」(※数字はピンインの声調を表す)。日本語だと「ニウビエ」と読む方が中国語の発音に近いです。
今回はこの「牛瘪」をご紹介しようと思います。
制作過程の原材料などの実物の写真もありますので、少々強烈なもので、センシティブの方は、閲覧注意でお願いします。
「牛瘪」料理のイメージ
「牛瘪」は、原材料の呼び方です。
実際に料理として出されるときに、「牛瘪」スープ、もしくは「牛瘪」鍋のような形になります。
では先に、「牛瘪」料理の最終形をご覧頂きましょう。
はい、こんな緑っぽいスープみたいな料理なのです。
見た目は少し気持ち悪い色していますね。緑っぽいのが少しトロッとしている感じでスープに浮かんでいるイメージです。
中の食材は、いちおう普通の野菜だったり、牛肉だったり、牛のモツや内臓だったり、香辛料も入っています。
「牛瘪」とは何?
はい、ここからが本番です。
そもそも「牛瘪」とは何?というところですが、
「牛瘪」は、牛の胃袋の中の残留物、です。
残留物は何?と思う方もいるかもしれませんが、主な成分は未消化の草になります。もちろん、胃袋の中なので、分泌物も含まれます。
この残留物は「牛瘪」の原材料であり正体なのです。↓
「牛瘪」はどうやって作られる?
では、「牛瘪」はどうやって作られるかについて、ご紹介します。
まず、牛が食肉として処理された直後に(新鮮な状態で)、胃袋と小腸を開いて、中の残量物を取り出す↓
緑の部分を手で取り出します。
取り出されたあと、残った胃袋も綺麗に洗って食材にもなります。
取り出された物は以下のイメージです↓(匂いは強烈らしいです!)
そこで、手で絞ります。。。
結局、汁と絞った残留物、両方使うそうです😱。(残留物↓)
「牛瘪」の食べ方
原材料がわかったところで、じゃ、どうやって料理になるの?と次に気になりますよね。
やり方は、普通の鍋料理とさほど変わらずでして、
好きな食材(野菜、牛肉、内臓、香辛料)と、「牛瘪」の汁+絞り出した残留物と一緒に鍋に入れて煮込めば、「牛瘪」料理の完成です。
ただ、言うのは簡単ですが、プロの料理人じゃないと美味しく作るのは難しいようです。
また、香辛料やパクチーも多めに使われると言われています。匂いを隠すために↓
スープ追加のイメージは、、、破壊力100%ですね笑
煮込むと、緑色が少し黄緑になるそうです。
「牛瘪」料理の”味”は?
見た目は迫力満点だけではなく、味もかなりの破壊力!だそうです。
料理の見た目と試食者の表情から、すべて悟羅れるかもしれませんが、
共通キーワードは「苦い」「胃酸」「臭い」…あたりです。
実は「牛瘪」鍋の別名は「牛糞」鍋とも呼ばれていますね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
かなり強烈な「牛瘪」料理なのですが、匂いや味はともかく…栄養価値はあると言われています。
もしチャレンジしたい方は、ぜひ中国の貴州省のトン族が集まるところ、「牛瘪」料理専門店を探して試してみてください。
では今回はここまで。
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