永住許可(永住権)の申請は在日の外国人にとっては、とても重要なライフイベントであり、もっているともっていないのと、待遇の差がだいぶ出てきます。
今回は、自分の経験をもとに永住許可申請に必要な資料や準備方法、注意点などをまとめたいと思います。
同じ境遇の方のご参考になれば幸いです。
必要な基本資料と高度人材の場合の追加資料
基本資料と書いていたのは、高度人材のビザをもっているかどうか、という区別ですが、本記事では、
・基本資料(高度人材以外に、誰でも必要な資料)
・高度人材の場合の必要資料
と分けてご紹介します。
永住許可申請に必要な基本資料
基本的には、法務省のHPでは詳細が記載されていますが、記載方法とか、理解の仕方とか、個人的には結構分かりづらかったので、わかりやすくリストにすると下記となります。
1.永住許可申請書
許可申請書はPDFとエクセルでフォーマットが法務省のHPで用意されています。個人的には修正とコピペがやりやすいエクセル版の利用をおすすめします。
準備できたら、それぞれプリントアウトして用意しておきます。
2.写真(縦4cm×横3cm)
こちらは下記に準ずればいいだけの話ですが、注意点として、写真は永住許可申請書に貼り付けますが、貼り付ける前に写真の裏側に名前を書いておくことです。実際に提出していたときに言われましたので、念の為注意点として入れておきます。
3.理由書
理由書は一番重要と言われています。簡単に書くとか複雑に書くとか、特に固定のフォーマットはないようですが、誠意を見せられるか、審査の結果に響きますので、ある程度の文字量で用意しておいたほうが良いと思います。
4.申請人を含む家族全員の住民票
住民票なので、区役所に取り寄せとなります。
5.直近の収入証明
具体的には、直近(過去1年分)の収入証明書(勤務会社に出してもらうもの)と住民税の課税証明書及び納税証明書(年間の総所得及び納税状況が記載されたもの)が必要になります。後者は区役所発行ですが、住民票と一緒に取得するのが効率が良いです。
6.在職証明書
こちらはあんまり説明する必要がなく、会社に出してもらいます。
7.資産を証明する資料
貯金の場合、残高証明書もしくは残高が見える通帳の写し。もし、自宅を購入している場合、不動産の登記事項証明書も準備します。
8.パスポート、在留カード
こちらは原本とコピーを用意します。
9.身元保証人の資料
こちらはおそらく在日外国人にとって結構難しい資料です。理由は人を頼まないといけないからです。かといって用意しないといけませんので、人に頼むのに結構苦慮しました。注意点としては、家族申請の場合、人数分が必要の点ですかね。
身元保証人の在職証明書、直近1年の所得証明書と納税証明書、住民票もそれぞれ必要です。
所得証明と納税証明は前述の5.と同じです。
基本資料はここまでです。基本これらの資料が準備できれば、永住申請ができます。
これから高度人材の資料になります。高度人材のビザをもっているならば、必ず準備しましょう。理由は申請に優遇されると、各所から聞いているからです。
高度人材を証明するのに必要な資料
a.ポイント計算表
高度人材に該当しますよ!という計算表があります。
きちんと該当する箇所をチェックして計算結果が記載されている紙をプリントアウトして捺印署名しましょう。
b.学歴証明
日本大学もしくは大学院の卒業証明書のコピーで大丈夫です。
c.職歴証明書
職歴の期間によってもらえるポイントが違うので就職からちゃんと計算しましょう。もし転職している場合、前職に出してもらうのが難しい場合は、自分で作って申請するのもOKです。
d.年収
こちらは、基本資料の5.と重複するので基本資料で用意していれば、ここでは不要です。
e.年齢
パスポートとか、在留カードで記載されていますので、準備しなくてもOK。(まあ当たり前ですが…)
f.日本の大学もしくは大学院卒
ここは、もしbが日本の証明書なら、ここで用意しなくてもOK。
g.日本語能力
こちらも点数が付きますのでぜひ準備しましょう。もし紛失した場合、日本語能力試験のサイトのこちらのページで再発行してもらいましょう!
ここまで必要な資料すべてになります。
資料が多く、準備する段階で、チェックリストを用意(もしくは本記事をそのままプリントアウト)して、完了したら、横線を引くなり、マルをつけるなりしたほうがおすすめです。
最後に
申請の際に、永住許可申請の全員が入国管理局に顔を出す必要がありますのでお忘れなく!
最後に、永住許可申請を考えている外国人の方、申請の際にご参考いただければ幸いです。永住申請は大変ですので、資料の抜け漏れがないように気をつけていただければと思います。
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