中国で、よくネットで使われている「坑爹」「坑人」という言葉があります。
今回のこの「坑爹」「坑人」についてご紹介します。
読み方
まずは中国語での読み方
「坑爹」:keng1die1
「坑人」:keng1ren2
(数字はピンインの声調を表す)
意味
意味を考えるときに、重要なのはこの「坑」という字ですね。
「坑」のもともとの意味は「穴」、いわゆる落とし穴の穴に近い意味で、人を罠に掛かる、落しめるという意味もあります。
「爹」というのは、もともと「父親」の意味ですが、「坑爹」という組み合わせでの「爹」は「俺様」の意味になります。
つまり、「坑爹」の意味は、俺様を罠にかけた、嵌められた、騙された、ぼったくられた、という意味合いです。
坑爹の意味を見てうすうす気づいていると思いますが、「俺様を」という自分を偉そうにいうニュアンスはありますね。ただし、結局罠にかけられたから、偉そうというより、自嘲のニュアンスが大きいと思います。
そこで「坑人」という単語が出てきます。
「坑人」は、人を騙す、人を落しめる、人を罠に掛ける、というニュアンスで、自分を偉そうというニュアンスはない言い方です。
どちらかというと、「坑爹」より「坑人」のほうが、第三者視点、自嘲のニュアンスが薄く、使いやすいです。
最後に
いかがでしょうか。
辞書の解釈とは少し違うところもありますが、言葉を使うときに、ニュアンスを理解するうえで、「多くの人はどういう使い方をしているか」に合わせて使っていたほうが、相手に伝わりやすいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
コメント