今回は中国の「元宵節」についてご紹介します。
大体旧正月は、旧暦の12/23の「小年」からはじまり、旧暦の1/15の「元宵節」で終わりますので、「元宵節」は旧正月「最後の休日」にもなりますね。
2021年だと、「元宵節」は2月26日(金曜日)ですね。
「元宵」はどういう意味?
「元宵節」という名の由来ですね。
「元」は旧正月を指します。中国では、正月を「元月」とも呼びます。
「宵」は満月の夜を意味します。
「元宵」この二文字をあわせ、「旧正月最初の満月の夜」の意味で、旧暦の1月15日が「元宵節」と呼ばれています。
「元宵節」の由来(伝説版)
「元宵節」の由来はいくつかありますが、面白そうなのをご紹介します。
昔々、神獣がよく人間にきて暴れたり人に被害を加えたりしたそうだ。
そこで、人々は狩人を集めて二度と被害を加えないよう、迷惑な神獣を狩ることにした。
とある日、神様の一匹の神鳥(おそらく、ペットみたいな…)が人間界に降りてみたら、誤って狩人たちに殺されてしまったという(別に迷惑はしていなかったかと)
マイペットが殺されてしまった神様は、怒り心頭💢、天兵を遣い、人間たちに罰を下して来い!という事態になった。
神様の娘は、人間たちが可哀想だと思い、天兵がくる前の夜に、人間界に降りてきて人々の夢に「天兵がくるから、1月15日の夜に、火を灯して、爆竹を放ち、大騒ぎするようにしましょう!」と告げた。
同じ夢をみた人々はそのお告げを信じ、1月15日に「たくさんの灯籠に火を灯し、爆竹で煙をあげ、大騒ぎ」をしていた。
天兵たちはこの大騒ぎの様子をみて、人間界は大変でもう罰は受けていると考え、神様に報告してことなきを得たと。
そこから人々は神様の娘への感謝と、「作戦成功」した日を祝日として、毎年1月15日に同じことをやることになり、今の「元宵節」となった。
「元宵節」に何を食べる?
「元宵節」は、まだ旧正月なので餃子とか、魚とか、いいものはたくさん食べますが、一番象徴的な食べ物は「元宵」という食べ物だと思います。
生の元宵
茹でるとこうなる
中身はこうなっている
お持ちみたいな外側で、中身に餡が入っているもので、外側はみんな共通ですが、餡は黒ごまだったり、ナッツだったり、いろいろあります。
元宵節は、「元宵」を食べる!ことと、「元宵」は↑このようなものだ!とさえ覚えれば、ばっちりだと思います(笑
「元宵節」に何をやる?
由来の部分ではふれましたが、「元宵節」ではいくつかお決まりのやることがあります。
灯籠を飾る
自分が子供の頃に、実際に灯籠を買ってきて、毎年の元宵節に玄関に飾っていた記憶は、いまでもはっきり残っています。その時親が教えてくれたのは、「みんな灯籠を飾っている、飾っていない家は留守しているからだ」とか。
その時はちゃんと蝋燭を付けて灯籠に入れたのですが、今となって、ほとんど電気つけるだけになってしまいましたね(笑。少し寂しい…
おいしい元宵を食べる
すでにご紹介しましたが、やはり「元宵」を食べないと「元宵節」になりませんね。
ちなみに、揚げ元宵もよく食べてました。
灯会に行く
これは町の行事みたいなもので、いろんな綺麗な灯籠を飾っているので、みんなそこにいって灯籠を見る。という習慣ですね。雰囲気だと、日本のお祭りと一緒です。
爆竹
爆竹をやるのは、旧正月では、この「元宵節」で最後です。なので、残りの爆竹を残さずに、出し切るのです。
最後に
いかがでしょうか。これぐらいやると、旧正月最後の大騒ぎの日としてちゃんと締まっていますね。
旧正月について興味ある方は、こちらをご覧ください。
では今回はここまで。
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