最近中国のニュースで報道された内容です。
貴州省のある男性が、うっかり手持ちをスマホ充電用のモバイルバッテリーを落として、割れてしまった。
男性は修理に出してみたら、驚きの事実がわかった。
割れたモバイルバッテリーの中に、盗聴器の部品と位置特定のGPS部品が入っていた。
修理担当の人によると、(人が)操作すれば、男性の位置や音声情報をライブ配信できるほどの性能だという。
割れてしまった充電バッテリの写真はこちら。
事案はこれだけではない。
湖北省の女性が、ホテルで探し物するときに、知らないモバイル充電器を見つけて、怪しいので専門業者に確認したら、盗聴器が入っていたとわかった。
この類の事案は、何年前からもニュースに取り上げられていた。
中国語のニュース↓(2018年)
類似製品が多い
記者の調査によると、このような盗聴機能、GPS機能付きのモバイルバッテリーは、デザイン、機能が多種多様で、300~600元(6000~12000円前後)の値段で販売されているとわかった。
値段は、盗聴されたデータを保存するメモリの容量によって変わるそうです。
さらに、店舗によっては、オーダーメイドも可能とのこと、頑張れば1日に何十台も改造できるそうです。
また、モバイルバッテリ充電器だけではなく、bluetoothスピーカー、充電プラグなど、いろんなものも改造できるそうです。(電源プラグは日本でよく取り上げられていますね)
盗聴方法
APPによりますが、例えば設定で「周りの音量が50デシベル超えると録音機能起動」すれば、人が喋ると自動録音され、さらに、APP経由で盗聴者のスマホにデータ転送することもできるそうです。
中国語ですが、雰囲気はわかると思います↓
見分け方
見分け方を考えるときに、購入時と使用時、の2つの場面があると思います。
モバイルバッテリー購入時
まずは怪しい製品は買わないことですね。
中国のショッピングサイトでは、特殊機能付きの場合、大体一般の値段より倍以上高い特徴があるのと、説明にキーワードや隠語で匂わせることが多いと言われています。
例えば、定W录Y
→「定位」のピンインの頭文字とって「定W」、「录音」のピンインの頭文字とって「录Y」とか。
なので、見た目は一般だけど、少し値段が高い、わからないキーワードが入っているのを避けるのは良いと思います。
使っていて怪しく感じた時
ルート不明なものを使わないのが王道です。
例えば、モバイル充電器のプレゼントとか、「使ってみて」と渡されるもの、あとは、持ち主不明の拾い物とか。
こういったものを使わないのが良いと言われています。
もう一つは、充電ランプと違って、カメラっぽいパーツがあるのも、避けた方がいいですね。
最後に
中国では、店舗が特定されないために、ネット販売が主流だそうです。
日本では、ショッピングサイトへの規制は、中国より厳格だと思いますので、比較的に安全だと思います。
ただ、海外へ渡航、特に中国に行くときに、本記事でご紹介した内容を念頭に置いて頂ければ、危険な目には合わないと思いますので、ご参考になれたらと思います。
では今回はここまで。
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