中国の「36氪」という情報サイトで、とある中国タクシー運転手の商売術に関する記事がありました。思ったより面白かったので翻訳して転載させていただきます。
元記事:http://36kr.com/p/5095561.html
ことの発端
これはとある上海のタクシー運転手の話です。筆者がある日上海の虹橋空港に用があってタクシーを呼んだ。タクシー運転手との雑談で、あんまり筆者のような客はあんまり受けていないようで、「これも何かのご縁」との話になりました。
「なぜ」と筆者が聞いたところ、現在中国で流行っている「滴滴打车」などのようなタクシーアプリからの客はほとんど受けていないということだった。
ということは、ほとんど常連客と推測されるが、普通のタクシーサービスなら、他の滴滴appを使うタクシーも一緒なので、客は少ないんでは?と筆者は聞き返した。
そうしたら、「いやいや、お呼び出しが多くて毎日大慌てだよ」運転手さんは笑いながら答えた。
そりゃ何か特別のネタがあるのか?と筆者が聞いて、運転手さんが笑顔で自分の商売ネタを話してくれた。
いったいどんなことをやっているのか
簡単にまとめると、常連客がつくように、お客さんが満足してくれるような工夫をいろいろやっているようだった。
長距離のお客さん、ビジネスのお客さんのために、パソコンが安定的に使える簡易デスクを用意している。
中国のタクシーにありがちなのは、匂い。タクシー内でタバコを数客も少なくないので、タクシー内に嫌な匂いがつかないように、花を用意している。
お湯、常温水、お冷が常備、お湯を出すために簡易電気ポットを用意している。
お湯があるので、お茶を楽しみたい客もいるので、中国の功夫茶を楽しむためのお茶セットも用意している。さらに、鉄観音、ウーロン茶、プーアル茶も用意している
冷たいものを飲みたいお客さんには、ミニ冷蔵庫を用意、水、ビールなどはいつも2,3本入っているという。
また、長距離のために、電源コンセントも用意。
ほかには、車酔いの人のために、日本の車酔い薬、万が一吐くときのための紙袋、ただで使えるwifiも用意しているという。
用意周到だけど、本当に必要?
ほんとに用意周到だけど、長距離じゃなければあんまり使われないような気がすると筆者は言った。逆に無駄なんじゃないとも聞いたが、運転手さんは、「いいえ、そうでもないよ、空港より長距離の依頼は少なくても週一で受けている」と回答した。
運転手さんはとある海釣りクラブのVIP会員らしく、少し離れているところの無人島によく行っているようです。その無人島は旅行客は行けなく、運転手さんがレンタル船で行けるようです。
車+船で無人島に行って、キャンプやバービキューを堪能して、船+車で戻ってくるというのを週一でやったら、さっきのタクシー装備は大げさではなく、逆に実用的と感じてくる
最後に
ここからは自分の感想です。
何事もチャレンジと工夫次第と思います。タクシーという職業が中国では、ほぼ単価固定、働く分収入が入るけどそんなに儲けはしない、という印象があります。
また、「滴滴打车」のようなタクシーアプリの普及によってほぼ固定された単価も、どんどん安くなるところだが、記事にかかれているこの運転手さんはチャレンジと工夫で、もうこれ以上利益が見出しにくいビジネスでも、自分の新ビジネスを開拓できていると思います。
商人は舐めてはいません。日々勉強ですね。
では今回はここまで。
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