中国旧正月(春節)の五日目は「財神」(←中国語)を祭る日です。
今日は、この「財神」を祭る日について何をやるか、どんな意味があるかをご紹介します。
「財神」とは
「財神」とは富をもたらしてくれる神であり、祭ることで、「商売繁盛」や「お金がどんどん入ってくる」という願いが込められています。
春節の五日目は「破五」とも言う
五日目の旧正月の1月5日(初五)は、「破五」とも言います。
つまり、1月1日からの旧正月のルールを打破する(守らなくてもよくなる)ことができるということですが、では、どんなルールでしょうか。
これも古来から言い伝えられてきたのですが、例えば、「ゴミを捨てない」「縁起の悪いことを言わない」「喧嘩はしない」「商売をしない」などです。
五日目になると、これらのルールを守らなくても済むということなので「破五」とも言われて、すべて普段通りにやれば良いとなります。
「初五」「破五」には何をやる?
針、ハサミなどの使用を控える
針、ハサミなどの使用を控えるという言い方はありますね。この日に、大人たちはこれらの裁縫小道具をどこかに隠して、子供に触れさせないということをやっています。
針やハサミのような器具は、トゲがついていますので、触ったら血がでてつまり「凶」を意味するという説からきています。
まあ、ただあくまで「控える」なので、神経質になる必要はなく、触ったら悪いことが起きる説もありません!
貧乏神を送る
これは、日本の「鬼は外」と似ている意味になります。中国では、初五の日に残った爆竹を全部鳴らして、貧乏神がびっくりして逃げるようにしています。
大掃除をする
年末大掃除はやりましたが、年始にも、年末年始でたまったゴミなどを出して、綺麗にする習慣もありますね。
初四まではゴミ捨てないという言い方はありますが、初五は破五でもあるので、そのルールを守らなくても済むので、ごみや不用品を捨ててしまいます。
財神を祭る
お寺に行って線香を立てる人もたくさんいますが、家で財神の像を祭る、もしくは財神の紙を貼り付けて拝むだけの人もいます。
いずれも、心を込めれば問題なしです。
餃子を食べる
餃子は中国の財宝の象徴である「元宝」の形と似ています。
餃子を食べるということは、財宝を自分のお腹に納めるという意味なので、初五の日には食べる習慣がついていました。
あと、餃子の餡を作るのは、自分でやらないといけない(買ってくるのはよくないということ)。
これは餡を作る時に、包丁で野菜を切る音(ドンドンドン)が貧乏神をびっくりさせ近づかないようにする意味でもありますね。
商売を始める
最後は商売を始めることです。
お店を開いて、綺麗にして財神を迎えるということですね。市場、商店、デパート、飯店などなど、初五の日に始業するところが多いです。
最後に
いかがでしょうか。日本の習慣とだいぶ違いますが、中国旧正月の習慣を理解することで、いざとなる時にネタになるかもしれませんので、知っておいて損はないと思います。
では、今回はここまで。
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