【体験談】中国の怪しい広告クリックしたらどうなるか

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今回ご紹介するのは、とある男性大学生が、中国の怪しい成人向け広告を見てサービスを求めようとしたときの衝撃な体験談です。

記事掲載されるまでは男子の心の葛藤など、紆余曲折があり、また、記事の内容はかなり長編なので、肝心な部分をピックアップしてご紹介しましょう。

警鐘を鳴らす意味で、中国に旅行される日本の男性の方々、ぜひご留意いただければと思います。

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ついクリックしてしまった怪しい広告

ここでその男子のことをAさんとお呼びしましょう。

Aさんはある日、悶々とする気持ちをどうにかすっきりさせようと思った。ただ直接そういったお店に行くのも恥ずかしいので、インタネットで検索して成人向け広告経由でサービスを受けようと考えた。

大体このような広告バナーがあっちこっちのサイトで見かけますね。

一見、かなり怪しいですが、メニューの紹介も細かくかかれているし、頭に血が登ったので次へ次へ進んで行きました。

電話での連絡

ある程度進んでいくと、電話番号が出てきて、その番号をダイヤル。(初回なのでかなりドキドキしたそうです…)

電話の向こう(受付の人)が、簡単なサービス紹介のあと、CS担当女性のQQ番号を友人に加入してください。と。

QQでコンタクトが取れたら、一つのwechatの入金コードが送られ、標準コースだと、600元(201901現在約1万円)を入金するように、との指示だった。

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入金

Aさんは疑わず、600元をwechatアプリ経由で入金。

この時点での入金額:600元(約1万円)

入金して2分ぐらいあとに、電話がかかってきた。

CS担当女性が電話で、Aさんの「住所」「嗜好」「サービスの詳細」などを紹介し、最後に、

(CS担当女性)
「過去にお客様がむりな要求をして大変迷惑していたので、トラブル防止のため、保証金3000元を事前に入金してください」(ちなみに3000元は約5万円)

また、もしサービスを受ける最中に追加オプションが発生したら、保証金の3000元から引く、なにもなかったら、事後にそのまま返金。とのこと。また、

(CS担当女性)
「2人それとも3人?好きなタイプが選べるのでどうします?」

(Aさん)
「じゃ3人で」とあんまり経験のないAさんが適当に回答した。

保証金に関しては、Aさんは躊躇したが、担当女性の対応がとても素人に思えないトークと受け答えを考えて、3000元を追加入金した。

この時点での入金額:600元+3000元=3600元(約6万円)

しかし、何分経っても連絡が来ない。

待ちきれないAさんはCS担当女性に電話した。

(Aさん)
「すでに入金したがなぜ何も連絡がないのだ?」

(CS担当女性)
「少々お待ち下さい。いますぐ調べます・・・おまたせしました。さきほどお客様が入金した3000元は一人分の保証金です。お客様は3人だと指定されていたので、3人分が必要になります。予約期限内で早く入金を済ませないと、人をおくりこむことができませんし、サービスの提供は成立しません…」

(Aさん)
「じゃ一人に変更してもいいですか?」

(CS担当女性)
「できません、注文のオーダーはすでに作成済みなので。さきほどご説明する際に明確に一人3000元と申し上げましたが、呼ぶ人の人数分に保証金が必要ですが」

ここまで言われた林さんはちょっと怪しいと思ったんだが、ただすでに乗りかかった船なので、ここまで来て人も見えていないというのも納得いかないので、友人何人かにお金を借りて残りの2人分の6000元(約10万円)を入金した。

この時点での入金額:600元+3000元+6000元=9600元(約16万円)

「トラブル」発生

入金の証跡の画面キャプチャーをCS担当女性に転送したら、QQチャット経由で返信がきた。

(CS担当女性)
「お客様、さきほど早めにと申し上げましたが、時間を見ると、前回の支払いから45分経っています。時間がたちすぎていますので、前回の注文オーダーがすでに無効になっています。」

「そんな!」と思ったAさんは改めてチャット記録を読み返したが、確かに「早めに入金しないと失効する」との文言が書かれていた。

CS担当女性とは少し口喧嘩はしたが、結局ルールをちゃんと読んでいない自分が言い負かされる雰囲気になり、解決案を求めることに。

そこで、45分以内なら一つの注文オーダーに繋げられるとのことで、最初の3000元のオーダーを廃棄して、さっき入金した6000元に新たに3000元を追加すれば、解決すると着地した。

ただ、最初の3000元は後ほど返金が可能なのでご安心を。とのこと。

「もしかして詐欺に遭っている?」とAさんは思ったが、CS担当女性のチャット対応、電話での丁寧な対応、サービス紹介の細かさを考えると、これまで入金したお金を無駄にしてはいけないと考え、思い切って同僚に2400元、別の友人に600元を借りて、2回に分けて追加入金した。(すでに悲劇が始まっている)

この時点での入金額:600元+3000元+6000元+600元+2400元=12600元(約21万円)

QQ経由でCSに入金済みの連絡をすると、またまたトラブル発生!

(CS担当女性)
「お客様、さきほどのご入金は2400元と600元別々でしたが、3000元まとめてじゃないと一つの注文オーダーとして我々のシステムには認識できず…」

さすがに焦ったAさんは再び直接電話した。

(Aさん)
「どういうこと?じゃどうすればよいの?」

(CS担当女性)
「今回はちょっと特殊対応が必要なので、リーダーにつなげます」

しばらくすると、リーダー女性が出てきた。

(リーダー女性)
「お客様、この度ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません!お客様の状況を考えると、解決策は2つございます。一つは明日の正午までお待ちいただいて、今回は特別対応させていただくには、私と上司マネージャーの署名による承認が必要になります。もう一つは別で3000元を再入金いただいて、先程の無効とされていた入金を補い、注文オーダーを完成させる。その場合、すでにご入金頂いた金額はかならずご返金可能ですので、ご安心ください。」

とのことだった。

もうこれで最後!と思ったAさんは、普段仲の良い先生に3000元を借りることにした。
(ここまで来てわかったのが、Aさんは実は大学生…)

お金を手に入れたら、すぐに入金。

この時点での入金額:600元+3000元+6000元+600元+2400元+3000元=15600元(約26万円)

だが、20分経過しても、なんの連絡もない。

もう何がどうなっているかわからないAさんがまた直接電話でCS担当女性に連絡した。

(CS担当女性)
「お客様は全部15600元の入金が確認できました!ただ…これで一つの弊社の注文オーダーとして受け付けられる金額上限を超えたので、オーダーシステムのエラーにより、弊社側がご入金の引き出すことができない状態になっています。よって、まだ人を派遣することができなく、また返金もすぐにはできない状況です…」

(Aさん)
「じゃ一体どうすればよいのか?」(手が震えはじめたそうです)

(CS担当女性)
「解決方法は2つあり、一つは弊社のクラブ会員になっていただく、通常28000元ですが、お客様の状況を考えると、21600元でご提供できます。すでにご入金頂いている15600元を値引きすると、あと6000元の入金があれば、会員になれますので、そうしたらすぐに人を派遣できます。もしこの方法ではご対応できなければ、明日に再度ご電話ください。マネージャーと相談して対応するようにします」

ここまで来て、またもや入金依頼。

さすがにAさんも「こりゃ騙されたな!」と目が覚めた。

どうしようもないAさんは、藁にもすがる思いで、リーダー女性に電話した。

(リーダー女性)
「お客様、どうかご安心ください。さきほど申し上げたように明日になって再度ご電話ください、必ずうまく解決できるように調整しますので」

どんな気持ちだったか、推察できるAさんだが、当然眠ることもできずに翌日の午前10時までまった。

Aさんが電話する…向こうが電話に出ない(前日は24時間と言っていた)

すると、Aさんは受付の電話番号(広告クリックしたあとに最初に出てきた)にかける…人が出た!

が「出勤時間は11時なので、あと少しお待ち下さい」とのこと。

11時になって再度電話する…

(リーダー女性)
「お客様、お待たせいたしました。本件はすでにマネージャーと相談しており、今回ご迷惑をおかけしたので、早めに返金対応しないといけない!との指示でした。

ただ…我々の会館では毎月15日に精算しますので、来月の15日までお待ちいただければ、一括で返信させていただくことが可能です。誠に申し訳ございません〜

もしどうしても早めに返金してほしい場合、昨日申し上げましたクラブ会員になっていただくと、ご入金いただいた分をすぐに会員に紐づけることが可能ですが…」

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警察に通報

これで完全にやられたAさんがつい、正しい行動に出た→警察に通報する

(警察)
「このような事案が多発しており、多くはネットやり取りしているので、捕まえることが難しい」

・・・・・・

4、5日後、再度例のサイトにアクセスすると、サイトのアドレスは変わっていないが、サービス名が変わり、メニューも変わり、当然電話も…

というオチでした。

その後、Aさんは騙されたことを受け入れて、返済を求めるのをやめたらしい。

ただ、どうしても納得いかず、ニュースサイトに連絡して、自分のこの経験を話し記事にしてもらったという流れになります。

最後

日本と違って、中国ではもともとアダルトサービスは禁止されているし、「ネットの規制」「情報の規制」「サービスの正規化」ともに厳密にできていない状況ですので、こういった手口に乗ってはいけません。

とは言いつつも、実際にそういう状況に遭遇するときに、判断を狂わす相手の対応、綿密な計算のもとで行われているとしか思えませんので、くれぐれも手を出さないほうがいいと思います。

行くならちゃんとしたサービスが提供できる店舗を構えているお店がいいですね…

同じ経験をお持ちの方、独自な見解をお持ちの方、ぜひコメント欄、もしくは掲示板までご連絡ください。

では今回はここまで。

記事と写真の引用元:虎嗅网

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